女性エンジニアは男性エンジニアに対して不利なのではないかと思ってしまっている人もいますが、現場によってかなり考え方が違います。男性よりも高い評価を受けられる点がいくつもあるので、いかにしてそのポイントを生かしやすい職場を見つけて働くかが女性エンジニアにとっては重要でしょう。数ある観点の中でも特に高い評価を得ているのがユーザー視点を持つ力が優れていることです。女性は家事を切り盛りする家庭生活の要となっている人が多く、一般消費者としての視点を持っています。仕事一辺倒になっている人では持てないような、普通の家庭ではこれを好むはずだ、こんなニーズがあるはずだという視点で物事を考える力がある点が高く評価されています。
このような視点は最終的に消費者へのサービスになる業務を行っている現場なら必要とされるものです。一般消費者向けのソフトウェアやシステムなどを販売しているBtoCの企業ではユーザーニーズを考慮した製品開発に大きな貢献ができるでしょう。
一方、BtoCのビジネスを行っている企業に対してシステムを提供するBtoBtoCの企業でもユーザー視点が重要になります。BtoCのビジネスを成功させたい企業の視点でシステムを開発したり、提案したりすることができるからです。一般消費者の中心になっているのが主婦という点から、女性ならきっとユーザー視点を持っているはずだと期待されます。それに応えられることで高い評価を得て活躍している女性エンジニアも増えています。